2024-04-15

都会の人混みで、気づいたこと

 

最近のこと。

FLAT.magazine の展示期間、
自宅から電車に乗り、横浜へと足を運んでいました。

 

 

毎朝、
同じ時刻に改札をとおり、
電車にのるーー

 

そんな毎日を過ごすなかで、
多くの気付きがありました。

 

 

前を歩いている人の身なりや服装をみては、
「この人は、どんな仕事をしているのだろう」と考えてみたり、

 

お花を持っている人をみれば、
「誰かにプレゼントするのかな~」と思ったり。

 

電車のなかを見わたすと、

スマートフォンを見ている人が多いなあ。

 

本を読んでいる人、外を眺めている人もいました。

 

 

目の前に座っている女性は
両手に1台ずつスマートフォンを持っています。


何かデータを移行しているのかなあ。

 

その横に座っている白髪のおじいちゃんは、
下を向いてゲームに熱中しています。

 

 

駅から電車に乗り、学校や仕事へいくーー

 

その繰り返しだけに注目すると、
「通学」や「通勤」という単語が
ぱっと思い浮かぶかもしれないけれど、

 

窓からみえる景色、
駅構内のポスターや広告

 

歩くスピード、人の交わし方ーー

 

人々の動きや表情をみていると
数えきれない程、
たくさんの発見や気付きがありました。

 

 

帰り道、渋谷で、
人にぶつからないように
歩いていたときのこと。

 

エスカレーターに並ぶ行列、
スーツを着た男性が歩くスピードを遅めて
「お先にどうぞ」という合図の手をだし、
前を譲ってくださりました。

 

人に埋もれながらも、
言葉のないコミュニケーションを通して
人の温かさを感じた瞬間でした。

 

 

帰りの電車で耳にした、
「今日も1日、おつかれさまでした」という
車掌さんのアナウンス。

 

雑音を避けるため、
耳にイヤフォンをつけて音楽をながし
遮断していた、まちの音。

 

たまに外してみると、
小さな温もりをキャッチすることもできるんだなあ、
と嬉しくなりました。

 

 

帰りにデパ地下へ寄ってみると、
行き交う人々と
値引きセールの掛け声とで
賑やかな空間ができあがっていました。

 

「おまけでこれもサービス!」と、笑顔をかわす
店員さんとお客さんの姿に心が和みました。

 

人が多い場所は、あまり得意ではないけれど、
空間的に場を見てみると案外面白いものです。

 

 

都会にも、人の温もりは溢れていた。

 

その事実を見失っていた自分に
ふと、不甲斐なさ感じました……

 

人混み、雑音、スピードーー

 

都会のイメージとして
頭の中にあったものたちが少しずつ、
自分の中で変化してきているように感じます。

 

 

帰宅したら、祖父母が晩ごはんをつくってくれていました。

 

筍の煮物、カレイの煮付け。
ほうれん草のお浸し、塩とうふ。

 

餃子は、父がデパートで買ってきてくれたもの。

 

煮物の上にある葉は、お庭に咲いている山椒。

 

1枚添えるだけで、思わず目をつぶりたくなるくらい。
それほど香り高い、特別な葉っぱなのです。

 

 

東京にいる間、色んなことを考える日々のなか、
家族、知り合い、街中のやさしい人々ーー

 

沢山の人に支えられ、温かさを受け取っているなあと思います。

 

日々の小さな幸せや温もりを
見逃さないようにしていきたいと思う、今日この頃でした。

 

 

 

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