「不安なとき」の過ごし方
日々を過ごすなかで、不安を感じるときはどんな時でしょうか。
生活や仕事、人間関係やお金、将来のことなど、私たちは毎日たくさんのことを考えています。
楽しいこともあれば、不安になることもある。
「不安」が「楽しい」よりも大きくなっていると、少し勿体ないなと思うのです。
今回は、そんな不安との向き合い方について、綴りたいと思います。
8-9月
引越しに新しい生活、自分でも想像できないことが起こり、
めぐるように流れに身をまかせた毎日を過ごしていました。
ようやく落ち着いてきた今、振り返ってみると
おもしろい人生だなあと……
けれど、実際のところ「1ヶ月後どこで何をしているか」が予想できない毎日は、
楽しくもありつつ、常に「不安」と隣り合わせだったように思います。
日々の暮らしに目を向けながら、
未来のことも考えつづけるーー
今に集中し、目の前のことに精一杯向き合うことが大切。
そう、頭では分かっていても、漠然と先のことを考えて、不安になってしまう時間がつづきました。
9月中旬
慣れ親しんだ町を離れ、新たな土地での生活がスタートしました。
心も環境もリセットされ、楽しみが大きいはずなのに、
いつも聞こえてくるのは「不安」の声。
楽しいとき、幸せなときでさえ、何かしらの不安がつきまとっていたのです。
もはや、不安であること自体が「安心」になっていたのかもしれません。
そんな日々から抜け出したいと、自分なりに、ヒントを探してみることにしました。
尊敬する周りの方々の声に耳を傾け、さまざまな考え方を学びました。
自分だけで考えることをストップし「他者からみた自分、社会における自分」という客観的な視点に置き換えてみたのです。
Podcastを聴いたり、YouTubeで偉人のスピーチを聴いてみたり、ドラマや映画をみたり、本を読んだり。
多方面から、けれど、闇雲に何でもかんでもというわけでもなく。素敵だなと思う人の考え方をじんわりと吸収していきました。
1人の意見を取り入れたり、そのまま模倣したりするのではなく、
色んな人の意見を聞きながら自分に合った「オリジナルの方法」を生み出していきました。
すると……
不安がある状態は、普通だということに気づきました。
不安を拭おうと一生懸命な毎日でしたが、どんなに解消したくても「不安」は常に一緒にいるんだ、と。
楽しい、という感情があるように、不安という感情があっていいものなんだ、と。
人はプラスな感情よりも、マイナスな感情が生じたときの方が敏感になってしまうのかもしれません。
けれど、よく考えてみると
プラス、マイナスという両方の感情があることで、私たちは「バランスを保つ方法」を見つけようとしているのです。
この感情のバランスを整える繰り返しこそが、人生なのかなと思いました。
プラスな感情に慣れているだけで、マイナスな感情に、ただ慣れていないだけなのかもしれません。
悲しい、寂しい、不安といった感情を「マイナス」と捉えていること自体、
もしかしたら違うのかもしれません。
感情に優劣をつけず、そのまま受け入れてあげる。
そして、何となくの状態にするのではなく、感情とまっすぐ向き合ってみる。
なぜ嬉しいのか、なぜ悲しいのか。
何が不安で、自分はどうしたいのかーー
1つひとつの感情とじっくり向き合い、対話してみることが大事なのではないかと思います。
友人と出掛けたり、旅行に行ったりーー
楽しい時間はいつかは終わり、また楽しい出来事がやってきます。
同じように、1つ不安が解消されたら、新たな不安はまたやってくるのです。
そんなサイクルの中で生きていくことが、人生そのものなのだと思います。
今までを振り返ってみると、
不安がなかったことなんて、ないのかもしれません。
小学生のときは、習い事や友だちのこと
中学生のときは、高校受験のこと
高校生のときは、部活や大学受験のこと
大学生のときは、進路や将来のこと
そして、卒業後のいまーー
これまでの人生で、悩みや不安がなかったことはありませんでした。
だからといって、不安で押し潰れそうに過ごしていたかと言われると、そういうことでもありません。不安と向き合いながらも、楽しい記憶や思い出も沢山ありました。
1つひとつの感情とどんな風に向き合い、どう付き合っていくか。
その問いに、丁寧に向きあっていくことが「生きる」ことの根底にあるのだと思います。
不安が一気に重なりあったときは、もちろん、しんどくて大変です。
けれど、そんな状態も必ずいつかはもとに戻ると思うのです。
戻そうとする、乗り越えようとすることによって、人は成長していくのかなとも思います。
自分を強くし、成長させてくれるパートナーとして。
「不安」という感情を大切にしていきたいと思います。
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